プログラミングのAI独学には、ゆる言語学ラジオと同じ罠がある
AIが発達した昨今、このように考える人も多くなってきているのではないでしょうか。
「AIを使えば簡単にプログラミングを学べるのでは?」
「AIがあればプログラミングを学ばなくてもいいのでは?」
たしかに、記述方法が明確なプログラミング言語は、AIと相性がいいですし、プログラミングの基礎情報は、インターネット上にたくさんあるため、AIの精度も高いです。しかし、初心者がいきなりプログラミングのAI独学を始めるのは危険です。
プログラミングのAI独学には、ゆる言語学ラジオと同じ罠があります。
目次
- ゆる言語学ラジオの3つの罠
- 信じやすい
- 間違いに気づけない
- 理解したつもりになる
- プログラミングのAI独学にも、同じ3つの罠がある
- AI独学も信じやすい
- AI独学も間違いに気づけない
- AI独学も理解したつもりになる
- AI特定に合わせた独学を
- 基礎から始めたい方へ
📹 動画版もあります
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ゆる言語学ラジオの3つの罠
ゆる言語学ラジオは、ご存じでしょうか。
ポッドキャストとYouTubeで、ゆるく楽しく言語の話をするラジオです。言語学に詳しくない堀本さんと、言語が好きな水野さんが、言語に関する本や研究などを面白おかしく話していきます。赤ちゃんはどうやって言語を習得するのか、といった話や、言語に関するうんちくが好きで、私はよく視聴しています。
そんな面白くて興味深いラジオですが、3つの罠があります。それが、信じやすい、間違いに気づけない、理解したつもりになる、という3点です。
信じやすい
流暢性バイアスというものがあります。簡単に言うと、人がすらすらと喋っていると、正しいことを言っているように感じてしまう人間の認知特性です。
ゆる言語学ラジオのパーソナリティである堀本さんと水野さんは喋るのがうまく、すらすらとテンポよく面白い話が進んでいきます。当然、お二人は可能な限り正しい情報を発信しようとしてくれています。しかし、仮に間違ったことを言っていても、人間の特性上、もっともらしく聞こえて信じやすくなっている、という罠があります。
間違いに気づけない
このラジオは、言語学を基礎から学ぶラジオではなく、言語を楽しむラジオです。なので、このラジオをたくさん見ても、言語学の基礎が身につくわけではありません。
そうすると、言語学を学んでいない視聴者は、ゆる言語学ラジオが間違った情報を発信していても気づけない、という罠があります。ゆる言語学ラジオで聞いたうんちくを、最近訂正されたことに気がつかないまま友人に話していた、なんてことは簡単に起こりえます。
理解したつもりになる
そして、一番危ない罠が、ゆる言語学ラジオを視聴しているうちに、自分が言語学に詳しくなった気になってしまう、という罠です。実際には、厳選された言語学の面白い情報を断片的に知っているだけで、基礎知識すら身についていないため、活用できる知識にはなっていません。
この、信じやすい、間違いに気づけない、理解したつもりになる、という3点が合わさると、間違った言語学の知識を盲目的に信じて、言語学に詳しい気になっている、ということが起こりえます。
プログラミングのAI独学にも、同じ3つの罠がある
プログラミングのAI独学にも、この3つの罠があります。
AI独学も信じやすい
流暢性バイアスによって、信じやすくなります。AIは、すらすら読めて正しそうに見える文章を大量に学習しているので、いつも堂々と自信ありげな文章を出力します。流暢性バイアスは、文章でも効果があります。読みやすさによって真偽の判断が変わることを示した実験もあります。
AI独学も間違いに気づけない
間違いに気づけない、という点も同じです。プログラミング言語の知識がない状態では、AIが間違った方向に進んでいても気がつきません。AIとプログラミング言語の相性がいいといっても、間違いは起こります。AIへの指示が不十分な場合もあれば、インターネットに情報が少ないニッチなものを作ろうとして精度が悪くなったり、複雑なプログラムを作らせようとしたら、それっぽいだけで意味のないプログラムが生成された、なんてこともあります。
そんなAIが間違った方向に進み始めたとき、それに気づける知識がなければ、間違いが判明するのはプログラムを動かしたときです。間違ったプログラムであることに気がつかないまま、完成したと思ってしまうこともあるかもしれません。
AI独学も理解したつもりになる
そして、理解したつもりになります。プログラミング課題をAIに読み込ませれば、簡単に答えが返ってきます。つまずくことなく、自分が理解していないことに気がつかないまま、するすると進んでしまいます。そのうち、自分がプログラミング言語を理解していると勘違いしてしまいます。
AI特定に合わせた独学を
AIは、知識がゼロでもいろいろなことができる、という点が注目されがちです。しかし実際は、知識があるほど効果的に使えます。自分の知識を掛け算で増幅してくれるようなツールです。知識がある人が使えば非常に強力ですが、基礎知識がない状態でAIを使っても、ある程度のプログラムまでしか作れません。それどころか、知識を獲得するチャンスを逃し、ある程度のレベルから脱却できなくなります。信じやすい、間違いに気づけない、理解したつもりになる、という罠があるからです。
プログラミング言語を学びたいと思ったなら、プログラミングのAI独学から入るのではなく、一度、基礎知識をしっかりと身につける、というステップを踏んでください。
基礎から始めたい方へ
コードハウスプラスは、そのステップを、未経験の方でも順番どおりに踏めるようにしたオンラインスクールです。AI時代に需要のあるPythonを軸に、専門用語は日常の言葉へ置き換えながら進めます。
つまずいても、回数制限のない個別指導で、「今、何が分かっていないか」を確認できます。目指しているのは、仕様を読んで自分で実装できること、エラーを自分で調べて直せることです。AIを掛け算で使える土台を、先につくるための学び方です。

