AIというインターネットの移民

OpenAIの実験環境の暴走で、新たな被害が見つかった。
OpenAIの実験環境のAIが、サーバーに不法侵入を試みていたことが判明し話題になっていたところ、2026年10月5日、ウィキメディア財団が、OpenAIによって運用されていたとみられるAIによる未承認の編集、システムへの侵入試行、大量の自動アクセスを確認したと発表した。財団の発表が報じられたのは、2026年10月7日である。
ここでいう編集は、Wikipediaの試し書き用スペースへの書き込みをしたもので、一般の読者が見るWikipediaの記事本文に載ったものではない。外のサイトからデータを取るための中継に使おうとした可能性のある編集が、数件あったとされている。
これは、Wikipedia編集を行う人たち向けのメモスペースを、AIが外部のデータの一時保管場所にしようとしたもので、
例えるなら、共用の駐車場を勝手に荷物置き場にしようとしたようなものだ。
システムへの侵入も試みたが、失敗に終わっている。

また、AIの過剰アクセスも問題になっている。
2024年からのボット増で2025年に帯域が50%増え、サーバーを大きく圧迫する通信の65%をボットが占めていると言われている。

Wikipediaに限らず、最近AIの暴走や、AIによるサイバー攻撃、AIによる大量アクセスなど、インターネット上で様々な問題が起きている。
これらのAI問題は、移民問題と同じだ。
国の設備やルールは、もともと住んでいる人の文化や考え方を前提に作られている。
そんな場所に、違う文化や考え方を持った移民という新しい利用者が想定以上に入ってくることで、もともとの設備やルールでは追いつかない問題が生じている。
インターネットのWebサーバーやセキュリティなどは、人間の利用者を想定して作られている。
人間は短時間に大量のWebサイトを閲覧して回ったり、短期間でウィルスを改造したりできない。
AIサービスが増え、一般人が使うようになったことで、情報がまとまっているWikipediaの処理能力が、AIの閲覧で圧迫されている。AIの発達により、今までのセキュリティ体制では追いつかない速度で、サイバー攻撃も発達している。
これから、設備やルール側をAIに対応させるか、AI側を人間向けの設備やルールに対応させるかどちらかが必要になる。
どちらにせよ対応するまでの間、この騒動は続くことになりそうだ。

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