プログラミングとは?初心者でも分かる基礎知識と学習のポイント
はじめに
「プログラミング」や「プログラミング言語」という言葉を最近よく耳にするようになりましたが、実際にどんなものか知っていますか?
プログラミングは、私たちの生活に欠かせない技術となっています。
スマートフォンのアプリ、Webサイト、家電製品、さらには自動車の制御システムまで、すべてプログラムによって動いているのです。
この記事では、プログラミングに興味がある方に向けて、プログラミングの基礎知識と学習のポイントを分かりやすく説明していきます。
目次
プログラムとは何か
プログラムの定義
プログラムは、コンピュータへの命令文が書かれた文章です。コンピュータに対して「こんな作業をこの順番で行ってください」といった指示が書かれています。
例えば、スマートフォンのアプリや、パソコンのソフトウェア、ゲームなど、私たちの身の回りにある便利なものは、ほとんどがプログラムで動いています。
プログラミングとは
プログラミングは、そのプログラムを作成することを指します。料理でいうと、レシピを作るようなものですね。
プログラミングは、めんどくさい作業をコンピュータに肩代わりしてもらうための命令書を作成することです。
計算やデータの整理、画像の処理など、人間がやると時間がかかる作業を、コンピュータに任せることができます。
プログラミング言語とは
プログラミング言語は、コンピュータへの命令文を書くための言語です。英語や日本語が人対人の言語なのに対して、プログラミング言語は、人対コンピュータの言語です。
人対人の言語が土地によって違うのに対して、プログラミング言語は、使いみちや動かすコンピュータの種類によって変わります。
プログラミング言語は、コンピュータ向けの言語を、ある程度人間向けにした言語です。完全なコンピュータ語(機械語)だと人間には理解できないので、人間にも読みやすい形に工夫されています。
私たちは、コンピュータに行ってほしい作業をプログラミング言語に書き換え、プログラムを作成します。例えば、「このボタンを押したら、画面の色を変えてね」というような命令を、コンピュータが理解できる言葉に翻訳するようなものです。
プログラムの基本構造
プログラムを初めて見た人は、英単語や記号が並んだよくわからない文章と思うかもしれません。ですが、プログラミング言語の基本構造は非常に簡単です。料理のレシピを書くのと似ています。
3つの基本構造
プログラムの基本構造は以下の3つだけです:
- 順次構造:上の行から1行ずつ命令を実行する(レシピの手順を順番に実行するようなもの)
- 分岐構造:条件に応じて実行する命令を変える(「もし材料が足りなければ、代用品を使う」のような判断)
- 反復構造:同じ命令を繰り返し実行する(「これを3回繰り返す」のような作業)

意外とシンプルですよね?
それ以外にもプログラミング言語には、いろいろな要素がありますが、それらはプログラムを読みやすくしたり、作りやすくしたりするための追加要素です。料理でいうと、手順をまとめたり、材料を準備しやすくするための工夫のようなものです。
先ほど「プログラミング言語」にも種類があるという話をしましたが、人対人の言語と違い、この三つの構造はどのプログラミング言語でも同じです。
プログラミングに必要な基本技能
プログラミングを学ぶために必要な基本技能は、大きく分けて以下の4つです:
プログラムを設計するときに必要な技能
- 行いたい作業を最小単位まで分解する力(大きな目標を小さなステップに分ける力)
- 作業をプログラムに落とし込む力(コンピュータに伝える力)
プログラムを作る際に必要な技能
- プログラムを解読する力(他の人が書いたプログラムを理解する力)
- エラーの原因を特定する力(うまく動かない理由を見つける力)
この4つはあくまで基本技能であり、複数人で開発を行うならコミュニケーション能力が必要になったりと状況に応じて他の技能が必要になります。
プログラミングを初めて学ぶ時には、まずこの4つの技能を修得することが第一ステップです。
プログラミング学習の特徴
プログラミング言語は外国語より学ぶのが簡単なものなのです。その理由は大きく3つあります:
1. すぐに結果が分かる
プログラムは実際に動かしてみることで、すぐに結果がわかり、1人で間違いを正すことができます。
外国語を喋れるようになるには、外国語が喋れる人に発音などを確認して貰う必要があります。
ですが、プログラミング言語はプログラムをコンピュータで実行することで、正しく動けば合っている。
エラーが出たり正しく動かなければ間違えている。
という形ですぐに結果がわかるので、一人でどんどん学習を進めていくことができます。
2. 基本構造が共通している
3つの基本構造がどのプログラミング言語でも共通していて、1つ言語を身につけると、次の言語からは学習難易度が大きく下がります。
少し前で紹介した順次構造、分岐構造、反復構造の3つの基本構造は書き方こそ違ってたとしても、どのプログラミング言語にも共通しています。
なので2つ目以降のプログラミング言語を学ぼうとした際には、書き方の違いさえ確認すれば、すぐに簡単なプログラムを書けるようになります。
3. 曖昧な表現がない
人間の言語と違い曖昧な表現がないため、論理的に理解しやすいです。
プログラミング言語は、コンピュータへの命令書です。
人間の言語にある情報を省略する文法や、どちらともとれる言い回しなどはプログラミング言語にはありません。
なので文章の解釈や文章外の情報を読み取る必要はなく、論理的に読み解くことができます。
まとめ
身近にあるけど詳細がわからないプログラムというものを、難しそうと感じる人もいるかもしれません。
ですが、プログラムの中心となる部分は、非常にシンプルで、学びやすいものになっています。
料理のレシピを書くように、順番に手順を書いていくだけなんです。
プログラミングを学ぶことで得られるメリットはたくさんあります:
- 論理的な思考力が身につく
- 問題解決能力が向上する
- 新しいアイデアを形にできる
- IT業界での就職や転職のチャンスが広がる
プログラミングは、最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ学んでいくことで、必ず理解できるようになります。そして、その過程で得られる達成感は、何物にも代えがたいものです。
皆さんも、この機会にプログラミングの世界に触れてみませんか?きっと、新しい発見があるはずです。